守覚法親王全歌注釈

守覚の全歌の注釈は他になく、専門家以外の読者をも念頭に置いた。 守覚の和歌の研究は、姉式子に比べて進んでいるとはいえず、まだまだ解明の餘地が多いと思われる。 この著によって守覚研究が、ひいては新古今(歌人?時代)研究が、さらに進捗せんことを切に願うものである。

內容介紹

本書は、新古今隨一の閨秀歌人である式子內親王の一つ違いの弟である守覚法親王(薨去もちょうど一年後)の全歌316首(他人の歌、重出歌八首を含む)の注釈を試みたものである。守覚の全歌の注釈は他になく、専門家以外の読者をも念頭に置いた。守覚は、新古今和歌集を代表する名歌「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる橫雲の空」(38?春上?定家)の収められている御室五十首(仁和寺宮五十首?508)を主催された方として、つとに著名である。
守覚の和歌の研究は、姉式子に比べて進んでいるとはいえず、まだまだ解明の餘地が多いと思われる。そこで、守覚の全歌を、「校異」、「語注」、「(口語)訳」、「本歌?本説」、「補説?參考事項?參考?類歌」の順で、さらに各歌の"移り変わり"にも留意して、多方面の角度より注釈を施した。守覚の歌の本質に迫ろうとするのである。
そして巻末には、前著『式子內親王全歌注釈』と同じく、全歌自立語総索引と五句索引を付して利用の便をはかった。この著によって守覚研究が、ひいては新古今(歌人?時代)研究が、さらに進捗せんことを切に願うものである。

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